2015-02-26

図書館へ本を借りに

予約していた本の用意ができたという連絡があったので、図書館に本を借りに行きました。そのついでに調べ物もしてきました。

手元に残しておきたい本は買いますが、一時的な調査目的であれば、とくにある分野の概要を把握するには図書館でその分野に関する本を何冊か読むのがいいでしょう。その上で、求めている内容を絞り込んだり、さらに詳しく知りたかったり、最新の情報を得たりするために、本を購入すると効率的です。

図書館にはたいへんお世話になっています。図書館にはただで本が読める以上の機能があります。

私が直接的に体験したのは高校生の時です。
その頃、私はピアノ技術者(調律や整備や修理)になりたくて、音楽科のある学校に通っていました。

まだWindowsやインターネットはない時代で、LANも組まれていないスタンドアローンのPCが何台か学校にやってきました。音楽理論を教えてくれていた先生が、PCの手ほどきをしてくれて、組み込まれていたBASICを使ってプログラミングも教わりました。たしか理科(正確な教科名は忘れた)の自由研究で、重力に関する簡単なシミュレーションソフトを書いた記憶があります。

進路の話になった時、先生が「君は音楽の道を進むのもいいが、ソフトウェアの道に進むのもいいのではないか」とアドバイスしてくれました。私が興味のあった鍵盤楽器の分野でも電子ピアノやMIDIといった技術が普及しはじめており「ソフトウェア技術は今後必要になるだろうし、君には何かの課題をソフトウェアに置き換えて理解する資質があるようだから」というのです。

しかし、ソフトウェアの道、ソフトウェアを仕事にする、という実感がよく理解できませんでした。当時の私にとってPCやソフトウェアは遊び、あるいは、数学の証明問題を紙に書いて解くのと同義で、問題をプログラムにしながら考える手段でしかなかったのです。

そこで図書館に行き、調べてみることにしました。
リファレンスカウンターでおそるおそる「ソフトウェアに関係する職業について調べたい」と聞いたのを覚えています。その司書さんがとても親切な人で、一緒に探してくれました。ソフトウェアやコンピューターの技術を解説した書籍はありましたが、私が求めているような本は見つかりませんでした。その日は成果はありませんでしたが「調べておくから数日後にまた来て」と言ってくれたので再訪すると、何冊かの本を別の図書館から取り寄せてくれていたのです。

どんな本だったか忘れてしまいましたが、借りた数冊の本を読んで初めて、いろいろな資格があることや、大学、専門学校で学科があることを知りました。SE(システムエンジニア)という言葉もそれらの本で初めて知りましたし、あらゆる分野でソフトウェア技術の進出、応用、既存技術からの置き換えが進んでいるということも分かりました。
ソフトウェアを勉強するということの意義、ソフトウェアがさまざまに世の中に役立っていること、今後の可能性や、それを職業とすることのイメージがようやく掴めました

その後、さらに調べたり、人に聞いたりして、音楽からソフトウェアの道に進んでみることを決断しました。

あの時、図書館がなかったら、あの司書さんがいなかったら、どうしていただろうと想像することがあります。そして、高校生でも使える図書館というものが身近にあることのすばらしさに気づかされます。

図書館は本をタダ読みできるだけでなく(それを否定するわけでなく)、市民ならだれでも自ら生きていく術を知ることができる場でもあるのです。

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今日の仕訳
旅費交通費 300 / 未払費用・田中 300
※図書館までの電車代
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